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7月31日から2010年度の「いきいきロコモ講習会」が始まりました


講習会について(文責:石橋英明 高運研代表理事・伊奈病院整形外科部長)
全体で245名の方に参加していただきました。
7月31日から始まった「いきいきロコモ講習会」は、予定どおり4回の「運動機能評価」(7月31日と8月1日、21日、22日)と2回の「ロコトレ実施講習」(8月28日と29日)を開催しました。
印象に残ったのは、やはり皆さんの元気とやる気です。
平均年齢75.8歳。80才を超える方も60名参加されていましたし、最高齢は91歳10ヶ月の女性でした。すごいものです。
運動機能評価は、次のようなテストをしました。7種目で1時間あまりの所要時間でした。


1 .片足立ち時間
セミナー風景
2. ファンクショナル・リーチ テスト
セミナー風景

バランスを見るテストです。30秒間続けて立てるとロコモ入知らずと言っていいでしょう。120秒立てた人も36人いらっしゃいました。

「手伸ばしテスト」ともいいます。まっすぐ立った状態から前方に何センチ手を伸びるかを測ります。これもバランスを見るためのテストです。 平均値は30センチでした。


3. 10m歩行時間
セミナー風景
4. 片足立ち上がりテスト
セミナー風景

歩く速さは、足腰の弱さや要介護度と密接な関係があります。
最近、遅くなってきたなと思ったら要注意。
普通に歩く速さだと、ロコモの人の平均は8秒、ロコモじゃない人の平均は7秒でした。これは時速になおすと、時速4.5kmと時速5.1kmです。

いろいろな高さから片足で立ち上がるテストです。
低いところから立ち上がれるほど、筋力があることになります。
右足での測定値は、245人中
・50センチでできた人  ・・・・183人
・40センチもできた人  ・・・・ 99人
・30センチができた人  ・・・・ 21人
でした。

       

5. 足趾把持力
セミナー風景
6. 膝伸展筋力
セミナー風景

足のゆびの「握力」を測ります。
握力計を木枠にはめた道具で、スタッフが足を押さえてグッと指を曲げます。
ちょっと変わった検査ですが、倒れそうになった際に踏ん張る力に関連するもので、転倒しやすさに関係します。

膝を伸ばす力を測ります。
歩く、立ち上がる、階段の昇り降り。膝を伸ばす力は生活の中の動きにとても大切です。また、この力が弱くなると膝が痛みやすくなります。
コンビットという大きな測定器械で膝の力を測定しました。


7. アップ・アンド・ゴーテスト
セミナー風景
 

椅子に座った状態から立ち上がって、3mの距離を往復し、また椅子に座るまでの時間を測ります。これも身体の動きの俊敏さ、バランスの指標になります。11秒を超えると、要介護状態に相当する運動器不安定症といわれますが、参加の方の平均 は、7.3秒でした。

 



参加の方には、8月28日、29日に「ロコトレ実地講習会」に来ていただき、10月末まで自宅でロコトレを頑張ってもらいます。
そして、10月23日、30日、31日に開催される第2回の運動機能評価の会で、運動機能がどれくらい改善したかを調べさせていただきます。
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