わかる!くわしい!高齢者の整形外科疾患
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関節について

関節は、筋肉で動く骨どうしのつなぎ目です。
関節は、関節包という線維性の膜に包まれています。「関節に水がたまる」というのは、この関節包の中にたまっているのです。
骨どうしのつなぎである関節ですが、実際につないでいるのは靭帯です。靭帯は、関節で骨と骨をついなぐ伸び縮みしない線維のバンドです。この靭帯が伸びたり痛んだりするのが捻挫です。
関節内の骨の表面は、軟骨で覆われています。正常の軟骨は、白く、押すと少しだけ窪む柔らかいものですが、同時に体重を強固に支える強靭さを持っている優秀な組織です。
関節は、関節包に包まれ、靭帯でつながれ、軟骨で接しています。そして、筋肉の収縮が関節をいろいろな方向に動かしているわけです。
上肢の関節には、肩関節、肘関節、手関節、手指関節などがあり、下肢の関節には股関節、膝関節、足関節、足趾関節などがあります。
関節の動きは、関節の種類によって様ざまで、肩関節や股関節のようにいろいろな方向に動くものから、肘関節や膝関節のように蝶つがいのようにしか動かない関節もあります。
関節の病気にはいろいろありますが、多いのは変形性関節症と関節リウマチです。
変形性関節症は、加齢やケガでいためた関節に起こりやすい変化で、軟骨がすり減り、余計な骨のでっぱりができ、関節の動きが悪くなって痛みが出てくる病気です。
関節リウマチは、原因ははっきりわかっていませんが、多くの関節で関節の腫脹や痛みが続き、徐々に関節が壊れてくる病気です。

関節を守る基本原則は、良い動きを保つことと、関節を動かす筋肉の力を保つことです。まっすぐ伸びなくなった膝を伸ばすようにすることで、変形性関節症の進行を遅らせることができますし、太ももの筋肉を鍛えることも膝の痛みを改善させます。
身体の動きに、健やかな関節はとても重要です。


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